ピアノを弾く女
私はピアノを弾く男の人が好き♡
ピアノを弾く人というだけで 恋に落ちたり 結婚したりしてきた気がする
単純にピアノから出るあのキレイな音が好き
1度に10個の音が出せるという事実は 人間の大半にとって公平な条件なはずなのに
私には出せない音を奏でることのできる男の人を 心底尊敬してしまうから危ない
最近 わけあって私もピアノの練習をしたりしていて♪
それを昔からの男友達に伝えると 「株が急上昇!!!」とやたらテンションが上がる彼
そかそか ピアノ萌えは男女平等なのか☆
そんな中 女の私がピアノ萌えした女性がいる
「ヘルガ」(アマンダ・プラマー)
岩井俊二監督の映画「ヴァンパイア」 主人公サイモン(ケヴィン・ゼガーズ)の母は
重度のアルツハイマー
風船と一緒になって軟禁状態の彼女
奇声しか発さないし トイレもわからない 会話なんて到底無理
そんな彼女が 何の前触れもなく突然ピアノを弾いた
さらりと流れたこのシーン(あとラストもか)で感じた母の強い愛♡
この母は主人公にとっての救い
ピアノを弾くこのシーンだけで 私の中で主人公とこの母の位置関係が逆転した
病気の母はお荷物ではないの 主人公が母を必要としてるの
ピアノってすごいよ?
白と黒の鍵盤で 物事の白と黒をひっくり返す事もできる
『ヴァンパイア』2012年
語源をかたどった少女
ネオヒルズ族なんて言葉を最近覚えたわたし
気になって若者の言葉を調べると ”小室する”というおもしろいものを発見!
青春時代を彷彿させる小室さん、、、、とうとう動詞になられたとは
ちなみに意味は ”徹夜する”
尊敬します 若者のあたまの柔らかさを
こうして日々生みだされる造語はどこまで生きていくのかな
生誕50周年となる 好きな言葉がここに☆
“ロリコン”という言葉の発祥となっている少女
「ロリータ」(スー・リオン)
30年くらい女として生きていると そこそこ完成度の高い女性が周りに増えていく
一方 14歳で完成度の高い女性ってなかなかいなかったなぁ
顔の造作やスタイルが良いことはもちろん
少女らしいか細さ 性格の不安定さ 露出への抵抗感のなさ 自覚のなさ
そんなものがジェームズ・メイソン演じるハンバートを壊していく
“14歳の女の子にペディキュア塗らせててもらっているおじさまって滑稽”
と物語るロリータの目がいいよね ここのシーン☆
壊れていくのがおじさまサイドに見えるから
“ロリータコンプレックス”=おじさまの少女へのゆがんだ愛情
として今もなお使われている
しかーし
当初はロリータ側の心理をあらわした言葉だったそう
“ロリータコンプレックス”=父親が不在の少女が思春期に年上男性にひかれる心理
これが本来のコンセプト☆
どこでどう入れ替わり今に至るのかは 映画をみると納得できる、かも?
ついでに当初コンセプトで行くと 父親の愛情が少なめだった私もロリコンだということが判明♡
『ロリータ/Lolita』1962年
手首をつかみたくなる女
究極なかわいさがあるとき 物語の”あら”はむしろ輝く
もしもわたしがピンヒールで登山にでかけたら?
それが富士山でなく高尾山でも冷たい視線を浴びること間違い無し
でもね
世の中にはピンヒールで駆け回ることがまたかわいい♡となる人種もいる
「シルヴィア・ワイス」(アマンダ・サイフリッド)
一刻と迫る寿命のためにかけずり回るご令嬢♡
スーツの男性が走り 飛び越え 銃を持つのには「007」で慣れているけど
ここまでドレスアップした しかもかわいい女性が走り回ると、、、、、
手首をつかみたくなるのが男心♡ 女の私でも思うくらい!
走るのに全くそぐわないシューズ&ドレス
それすら魅力に変えてしまう方法☆☆
それは究極のかわいさ♡をもつこと
なのでわたしは早々に断念し
究極のかわいさの代わりに登山には登山の靴と服を用意
そしてドレスにピンヒールを身につける事ができるシーンを探すのです♪
『TIME/タイム』2011年
彼女とキスをする好きな人を見ながらサックスを吹く女
“高校生が校内でキスなんて、おいっ!!!”
と思う歳にいつからかなっていてまずそこに驚く
高校からの友人も30歳になり 昔の写真をつらつらとふりかえる
だんだんと昔のわたしと今のわたしが一緒になっていき バランスが取れてくるからおもしろい
吹奏楽部も体育会系とも無縁に過ごしていた高校生活
幸いなことにわたしが 自分の好きな人が他の娘といちゃつく場に遭遇したことは
、、、、一回だけ 笑
高校生って残酷
大人になるにつれて残酷さは深みを増すけど 同時に婉曲していく
まっすぐ刺さる痛さはこのあたりがマックスなんじゃないかな
好きな人のキス現場を直視しちゃったとき
サックス吹いてたらどうするよ?
動揺ながらも思いっきり吹き続けたのが「沢島亜矢」(大後寿々花)
高校生は何かを思いっきり吐き出さないといけない生き物なのかも
吹奏楽 サックスに息を吹き込んでみたり
バスケ バレーで汗をかき流してみたり
ある意味映画製作も妄想の吐き出しなのか
帰宅部だって吐き出してるからおもしろい
男の子は性欲発散!と豪語しているし
女の子はきっつい毒を吐いていて
そんな中 何も吐き出していない部活をやめた男の子
スポーツできて スタイル良くて かっこよくて そこそこかわいい彼女がいて
でも吐き出すすべも 吐き出すものもないと涙が出ちゃうようだ!
そんな考察をしながらどうしても思い出せないことがある
高校生の当時 一回だけの不幸に直面した 帰宅部のわたしが吐き出したものは
なんだったんだろう???
3種類思いつく笑
『桐島、部活やめるってよ』2010年
気丈な態度を髪型で表現する女
「あー今日は絶対、、、!」「この案件は絶対、、、!」
仕事で気合い入れるとき髪をまとめる女の人はきっと少なくない
髪の毛は頭とつながってるから?
ひっぱられると目も”キッ”となるし気持ちも引き締まるもの
でもずーっと引き締めっぱなしはよくない、よくない
そーんな神経張りつめっぱなしなのは
常に女に囲まれている映画監督の妻
「ルイザ・コンティーニ」(マリオン・コティヤール)
人妻でもあるペネロペを愛人にし 記者はくどくし ミューズもいて
軽くマザコン でも自分は辛いんだ!と嘆く太宰治も真っ青なグイドの本妻
タイトでシックな服装にあわせて
涙がこぼれるのを押さえるかのごとく きつくまとめあげたヘアスタイル
視界を270°にオープンして完全自己防衛
良き妻と言えばそうだけど わたしは危機妻って印象を抱く
でもね
物語が進み離婚→再婚したら髪おろしてた♡
フワフワウェーブ♡♡
ペネロペやファーギーほど 視界直角90°のようなえろいロングじゃなくてもいいけど
これくらいの隙はほしいもんです
あぁ!ニコールキッドマンのハーフアップ!
180°の公平なオープンさ さすが女神☆
『NINE』2009年
何の未練も持たない女
辛い事が重なると、現実逃避したくなる日もある
手っ取り早い逃避
海外にぴょーんと行っちゃいたいな、とかね
でもなかなか旅行以外で日本を飛び出す勇気を持つことができないまま
30歳になったわたし
でも映画の中での逃避はそんなもんじゃぁない☆☆☆
パブロピカソの愛人 「アドリアナ(マリオン・コティヤール)」
1920年代の女性アドリアナは、いつでも可愛い洋服に身を包み
パブロピカソのミューズであり、ベルエポック時代を崇拝している
そして主人公と一緒に時代を超え、1890年代に行った結果、、、、
あっさりとその時代に残っちゃった!
何のしがらみもなく、身1つで自分の居場所を変える事ができる勇気
家族、仕事、恋人、友人全部を捨てるだけの魅力がベルエポックという時代にあったのか
彼女にとっては1920年代の自分を取り巻くものにそれだけの魅力もなかったのか
それは、パブロピカソも含めて
そして、一緒に時代を超えたこの主人公も含むという事になるけどね
今の世に未練がないこと、、、、それって実は究極に残酷
結局海外への逃避すらできなかった私って案外幸せだった?
ということにしとこう♡
『ミッドナイトインパリ』 2011年
はじめまして♪
私の好きな映画に出てくる
色々な”人”のことを書いています
中学生の頃から映画が大好きで
定期試験の勉強は
「終わったらこもって映画見るぞーーー」と
思いながら励んだもの
人生で一番のどかな時間を過ごせている気がする今
過去にさかのぼりつつ、進みつつ、、、、
つらつらと書いてみることにしました
映画は比較的なんでも見る雑食系ですが
美しい女優もしくは景色が必須条件
案外と表面で物事判断しちゃう人間なのかも、です笑
それでは
よろしくお願いします♪