一番怖い男
誰にでも怖いものってあるよね
うちの主人は滅多に動じないし 苦手なものも特になさそうに
日々飄々としているけど、、、、、
ハチが怖いらしい!!!
黄色と黒のしましま かわいいのに
わたしは“ハト”
もうこの文字を書きたくないくらい怖い
“ハート”の変換ミスとかするとゾッとするわけです
3歳くらいから治らないかなりの恐怖症 もはや持病の一つ
さらに 大人になるにつれて怖いものって増えていく気がする
たとえば”ちょうちょ”
きれいで好きだったけど もろさを知って怖くなったし
いろいろあるけど一番はこれかな
“人間”
人生の経験値が増えてくると “怖い人間”との出会いもちらほらと
まだまだ齢30ですが そんな中でも一番怖いのは
”理解できない人間”
それに気付かせてくれたのは
『凸やん』/浅野忠信
この映画 エレベーターの演出も手伝ってか ホラーくらいゾッとさせられる
凸やんが作家なのか否かなんて途中でどうでもよくなった
“あぁこの人は怖い人だ”
とひしひし感じていくばかりで
『順子ママ』/南野陽子や『岡本』/ユースケサンタマリアの明るくコミカルな演技と
『ノラ』/佐津川愛美の甲高すぎて聞き取れない声で
表面上は“面白い”んだけど中身は相当“怖い”
ノラが そして 凸やんが 元祖アイドル南野陽子に向かって
「ブス!!!!!!!」
と言い放つシーンにはさすがに笑ったけど
この映画の中では”殺す”なんて怖いことはしない
あくまで“ポロす”んだって
「それなら、、、なんかかわいぃ」という順子ママ
そして何度も“ポロされた”凸やん
しかしなんでも生き返る凸やん
とてもつもない異世界が違和感なく広がる
でもね 実際に小説を書き上げ それでも子供のようにあどけなくうそをついて
みんなにつきまとう凸やんはきっと2重人格
”鈍をかぶった獣”
そうなの中身は獣なんだよね
それが垣間見えるからゾゾゾっと来ちゃうわけです
少し前には肉食を草食かのように装飾している“ロールキャベツ男子”なんて聞いたけど
それならかわいいもんだ
鈍獣には気をつけたい!
『鈍獣』2009年