死ぬ男と死なない女
大親友との昔からの約束 “老後はハワイで一緒に暮らそうね♡”
その約束にわたしが結婚するとき マイナーチェンジが入った
“お互い一人になったら一緒にハワイだね♡”
お互いに旦那さまより長生きするに違いないと信じてるw
確かに女性の方が寿命は長い 自分の祖父母を見ていてもおばあちゃんが一人でゆったり暮らしてる
でもなんだろうこの暗黙の了解
男性の方が仕事もハードだから? タバコやお酒をたしなむ人が多いから?
うーーーん。。。。しっくりこない
答えに近づくヒントを
『ナセル・アリ』/マチュー・アマルリック
『イラーヌ』/ゴルシフテ・ファラハニ がくれた。。。かも?
冒頭から自殺宣言をする男ナセル・アリ
理由は“大切なバイオリンを壊されたから”
でもこの理由は違うのでは?
本当の理由は“大切な最愛の女性に存在を否定されたから”
若かりし頃の叶わなかった恋の相手イラーヌ
お互い別の人と結婚して ニアミスしながらも別々の人生を歩んでいたけど
ずーーーっと心の中での最愛の人であり続けていたんだと思うの
孫がいてもおかしくないような歳になって初めての再会
その時
☆話しかけるナセル・アリ
☆知らないふりをするイラーヌ
この女心はわかるよ。。。。。
白髪まじりで孫を引き連れてヨロヨロ歩く自分は見てほしくない
キレイな自分で再会したいものよ
でもこれがナセル・アリの死を決意させてしまったんだろうと思うといたたまれない
でもね思ったの
例え逆の態度を2人が取ったとしてもイラーヌは死なない
(バイオリン壊されたというオプションは置いておいてね)
下手したら知らないふりしたとしても後悔で死ぬのはナセル・アリかも
つまり、、、きっと、、、男性の方が精神的に儚い
というロマンチックな気持ちになると同時にハワイが過る
罰当たり極まり無いわたしなのでした
『チキンとプラム』2012年